2005-03-31

 友人であり、以前ぼくの弁護士をしていたジョニー・コクランが亡くなった。本当に悲しい限りだよ・・・。ぼくの理解者が、また一人遠くへ行ってしまった・・・。彼は人類の財産だった。ぼくは精神的にとても支えられたよ。どうもありがとう。そして、安らかに。
 話は変わるけど、ぼくはある病気を患っているんだ。みんなには言っていなかったけど、もしかすると、気づいている人もいるんじゃないかな? この病気は外見に顕著に症状が出てしまうからね・・・。
 ただし、ぼくの場合は先天性のものらしいんだ。多くの場合は遺伝性の病気らしいんだけど、ぼくの場合は遺伝ではなく、突然変異の可能性が高いみたいなんだ・・・。そういえば、両親や兄弟たちに、この病気の症状は見られない気がするよ・・・。神様は不公平だよね・・・。
 ぼく以外で、この病気を患っている有名人も意外と多いんだ。ジョニー・デップやイライジャ・ウッドなんかが、顕著に症状が出ているみたいだね。
 病名は、「先天性キレイキレイ病」だよ。他人にはなかなか理解されにくいんだけど、本人の意思とは関係なく、外見が美しくなってしまうんだ・・・。不治の病なのに、あまり同情されないのがつらいところだよ・・・。

2005-03-29

 「人の一生なんて、地球の歴史に比べれば、ほんの一瞬の出来事だ」
 こんなことを言う人がよくいるけど、そもそも地球の歴史と人の一生を比べること自体がおかしな話だよね。
 例えば、80歳の老人にしてみれば、1年なんてあっという間なのかもしれないけど、1歳の赤ちゃんにとっての1年は、人生のすべてになってしまう。楽しいときの1時間はあっという間に過ぎてしまうけど、苦痛を感じているときの1分間は1時間にさえ思える。アリにとっての象は巨大な山のようだけど、アリクイにとってのアリは貴重なタンパク源になる。
 ちょっと話がわからなくなってきたから、例え話はこの辺にしておくよ・・・。
 今のぼくは、裁判等によって苦痛を感じているはずなのに、時間がレーザー光線のように早く流れている感覚なんだ・・・。「苦痛は長く感じる」という常識とは一致しないんだ。なぜだかわかるかい? ぼくの貴重な人生が、ばかばかしい訴訟によって、どんどん削られているからだよ・・・。苦痛だけど、時間は過ぎて欲しくないんだ。人の一生なんて、ほんの一瞬の出来事だからね・・・。
 なんだか矛盾しているように感じるけど、ファンのみんななら理解してくれるだろ?

2005-03-24

 現在の状況で、こんなことを言うのも不謹慎かもしれないけど、ワールドツアーがやりたいよ。この日記の中でくらい、本心を語ってもいいよね?
 ぼくは、連日の出廷で本当に疲れてしまっているみたいなんだ・・・。もしかすると、自分は労働者階級なのかと思ってしまうくらい、規則正しい生活をしているよ・・・。労働者階級だなんて、そんなはずないのにね。笑っちゃうよね。
 でもね、こんなに疲れがたまってしまっているのに、なぜかワールドツアーをやりたいんだ。大勢のファンに見つめられながら、歌い、踊り、リズムの奴隷になりたい・・・。それが、ぼくの本当の姿なんだと思う。やっぱり、ぼくは、生まれながらのエンターテイナーなんだろうね。どんなに凶暴なピラニアだって、水が無ければ生きていけない。ぼくは、ファンの前でライブをやらなければ生きていけないんだ・・・。

 ごめん、ちょっと眠くなってきちゃったから、今日の日記はこれでおしまい。せめて夢の中でだけでもワールドツアーをしたいから、枕の下にライブ映像が収録されたビデオを置いて眠ることにするよ・・・。

2005-03-23

 ファンのみんなが心配している背中の痛みだけど、残念ながら、まだ治らないんだ・・・。連日の出廷もあり、精神的にも肉体的にも、正直つらい時期ではあるよ・・・。あまり消極的な発言はしたくないけど・・・。
 ぼくは、自分の本心や欲求、泣き言や愚痴は滅多にもらさないように生きてきた。そうやって生きていくうちに、ぼくの本当の心は、果てしなく深い奥のほうへ入り込んでしまったんだ。だから、ぼくは、そう簡単には傷つかない。
 でも、その代わりに不便なこともあるんだ。本当の心が、あまりに奥に入り込みすぎて、時々、自分自身でもどこにあるのかがわからなくなってしまうんだ・・・。いや、もしかしたら、傷つきたくないから、本当の心を自分自身にさえ、ごまかしているのかもしれないね・・・。
 ぼくは、本当の心を開放できる場所が欲しいと願っていた。ずっと願っていた。でも、ある日気がついたんだ。願っているだけじゃ何も変わらないってね。

 あ、ごめん。中途半端になっちゃったけど、今日の日記はここまで。珍しく雨が降っているから、早めに準備しなきゃ。ヒゲも剃らなきゃ。

2005-03-18

 一週間ほど日記を休んでしまったね。ここ最近、毎日やらなくてはならないことがあって、日記を書く暇がなかなか見つからないんだ・・・。あ、体調のほうは、もう大丈夫だよ。ファンのみんなには、とても心配させてしまったよね・・・。
 ぼくが、毎日やらなくてはならないことについては、ここで説明しなくても、ファンのみんなならわかっているよね? こんなこと言うべきではないのかもしれないけど、毎日こんなことをする意味があるんだろうか・・・。同じ日にまとめて決めてしまってもよかったのかもしれない・・・。なんだか合理性に欠けている気がするよ・・・。
 みんなだってそう思うだろ? やる気になれば、たった一度で済むことなのに、どうしてこんなことを毎日の日課みたいにしてしまったんだろう・・・。こう毎日続くと、「もう、白でも黒でも何でもいいや」って思ってしまうこともあるんだ、本当のところ。まぁ、自分で提案したことだから、文句は言えないけどね。
 出廷時の衣装の戦略会議を、デザイナーを呼んで毎日やろうなんて、提案するんじゃなかったよ・・・。もう、赤でも青でも何でもいい気がしてきたよ・・・。

2005-03-11

 事実がどうであろうと、メディアはぼくに非があるように書き立てるんだ・・・。メディアだけでなく、公正な立場を維持し続けなければならないはずの人間までもが、ぼくに偏見を持っているみたいだけどね・・・。
 ぼく自身、そんな環境を今までよく耐えてきたと思うよ。自分自身の確固たる存在意義を認識していたからね。もちろん、それは今も変わらないよ。ぼくがこの世に存在する理由は、子供たちを救うためなんだ。子供たちの未来に、夢や希望を与え続けることが、ぼくに与えられた使命。
 でも、今のぼくの状況は、ぼくのそれとはあまりに矛盾してしまっている・・・。もちろん真実は矛盾していない。ぼくの心の疲労の原因は、真実と自分自身のギャップではないんだ。
 ぼくの活動は、世間から評価されたくてやっているわけではない。純粋な愛でやっていることなんだ。ぼくがまだ10代の頃に、飢餓に苦しむ子供たちの映像を見て、自分の人生でやるべきことを確信した。
 子供たちを救うことで、自分の足をすくわれるとは思わなかったよ・・・。

2005-03-08

 「嘘」って、不思議だよね。今まで、どれだけ多くの人が嘘をついてきたんだろう。そして、いったいどれだけの嘘が生き残ることができたんだろう。答えは簡単さ。嘘は真実には決して勝てない。それでも人は嘘をやめようとしない。不思議だよね。
 ガンを患った子供に、「ガン細胞はパックマンみたいに食べてしまえばいいんだよ」と言うのは、嘘とは違う。これはプラスイメージや安心感、楽観性をもたらす魔法の言葉なんだ。生きていくのに、とても大切な魔法の言葉なんだ。
 もっとも危険な嘘は、人間の弱い部分から生まれる。それはとても魅惑的で、常にぼくらを誘惑している。でも、危険な嘘には絶対に手を出さないほうがいい。このデンジャラストレインの停車駅は、敗北、絶望、後悔・・・。
 ぼくは、嘘は真実には決して勝てないと言ったよね? じゃあ嘘と真実の違いは何だろう。よーく見比べてごらん。真実には愛があるだろう? そういうことさ。
 なんだか最近、愛ばかり語ってる気がするよ・・・。

2005-03-04

 今、ぼくはまるで戦場にいる気分だ。毎日毎日、戦いが繰り返される。それまでと比べて、一日一日の区切りが、はっきりとしている。なんだかビデオゲームのミッションのようだよ・・・。でも、ぼくは強い。必ずグッドエンディングを見れる日が来るはずだ。心配ないよ。
 ところで話は変わるけど、ぼくは今まで、愛を求めるということをあまりしてこなかった気がする。愛を与えることに夢中になりすぎて、愛を求めることを忘れていた・・・という感じがするんだ。愛は与えるものだと信じていたからね。
 でも、最近思うんだ。愛を求めるということも、愛を与えることの一つなんじゃないかって。自分が愛を求めることにより、相手に愛を感じさせることができるんだ。愛というものは、与えることによっても、得ることができるのかもしれないね。
 よく考えてごらん。例えば、キミが愛を与えたいのに、それを拒否されたらとても傷つくだろう? そう、その逆を考えればわかるはず。そういうことさ。